こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、20代 営業の方から、こんなご相談をいただきました。
<お悩み>
最近セクハラがニュースになることが多くなったのを見て、もしかして私もセクハラに合っているのでは?と思い始めました。
上司(40代)と二人で外回りをしている時、車で移動しているのですが、ホテルの前を通過する時「休憩する?」と冗談で言われたり、休日明けに「彼氏の家に泊まったの?」など聞かれます。
二人でいる時の会話がいつもそのような“男女”をに匂わせることを言われるので、もの凄く嫌なのですが、これといった証拠?がないので報告しようにもできません。
こういう場合、上司とはどうコミュニケーションを取ったらいいでしょうか。
(20代/営業)
現在、芸能界や政界などでセクハラ問題が頻繁に発生し、多くのメディアで取り上げられていますね。
最近になって急激にセクハラ問題が増えたように見えますが、この問題は、ずっと以前から社会の中に潜んでいた闇だと思います。
1986年に男女雇用機会均等法が施行され、女性達は社会の中でどんどん力を発揮出来るようになりました。
でも、まだまだ女性の社会的立場は弱く、男性からのセクハラに悔しい思いをしながら耐えるしかなかったのが実情でした。
しかし、現在は多くの女性達がセクハラ問題に立ち向かい、声を上げ、改善を求める動きが活発になってきました。
メディアにもセクハラ問題が大々的に取り上げられるようになり、本当の意味で、男女ともに働きやすく過ごしやすい社会に向かっていこうとしています。
セクハラ…セクシャル・ハラスメントの定義は「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したり抵抗したりすることによって解雇、降格、減給などの不利 益を受けることや、性的な言動が行われることで職場の環境が不快なも のとなったため、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じること」と、されています。
あなたは、上司の立場である男性から、性的なものを感じる言葉を言われ「不快な思い」をしています。
これは、立派なセクハラに当たりますよ。
まずは、ご自身の身を守るためにも証拠はあった方が良いので、対策をしっかり取りましょう。
- いつ、どこで、誰に、どんなことを言われたか、どんなことをされたのか、等、セクハラの詳細をメモしておく。
- ボイスレコーダーやスマホ・携帯の録画録音機能などで、記録を残しておく。等。
本当なら、上司のセクハラ発言を交わしつつ上手くコミュニケーションを取って、そのうちにセクハラ発言が無くなれば良いのですが、上司はあなたの不快な思いに気付くことなく、今後もセクハラ発言を繰り返してしまうと思います。
セクハラ発言をする男性が、自らを振り返って態度を改めていくことは、とても難しいでしょうね。
自分を戒めることが出来るような人物であれば、まず、最初からセクハラ発言などはしないと思いますから…。
ここは、曖昧にするのではなく、相手が上司であろうと不快な言葉を言われたときには、ハッキリと「その発言はセクハラです。やめてください。とても不快です。」と伝えましょう。
上司が「冗談なのに」と言い訳しても、怯まないで下さい。
あなたがハッキリと「やめてください」と拒絶の対応を見せることで、上司が態度を改善する場合もあります。
しかし、態度を改善しない、セクハラ発言が悪化する、またはセクハラからパワハラに移行していくなど、上司のセクハラが深刻化していく様子がある場合は会社の人事部などにしっかりと相談しましょう。
その時に、証拠が役立つと思います。
会社が事態を改めようとしない場合は、都道府県労働局雇用均等室など、公的機関に相談することをオススメします。
自分だけが我慢をしていれば良いと思わないで下さいね。
これは、あなただけの問題ではなく、大きな社会的問題であり、これから男女ともにより良い職場に変えていける第一歩でもあります。
勇気を持って、まずはハッキリと、あなたの不快な気持ちを上司に伝えましょう!