こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、40代会社員の方から、こんなご相談をいただきました。
<お悩み>
夢のマイホームを建てて、2年が経ちます。
分譲住宅地なので、左右、後ろの家とは塀を隔てて接しているため、
庭で何かをしたり、車の出入りなどの音はよく聞こえます。
右隣の奥さんは専業主婦なのですが、とにかく周囲の生活状況を逐一チェックしています。
私は仕事をしているのですが、遅く帰ったりしたときの翌日は、「昨日は帰りが遅かったね。」などと言って話しかけてきます。
それ以上のことを言われるわけではないのですが、なんだか監視されているみたいで困っています。
どう対処したらいいでしょうか…。
(40代/会社員)
夢のマイホーム、素敵ですね。
土地を買い、家を買うということは、ひとつの地域に根を降ろし、人生の舞台を手に入れたということ。
人生をドラマに例えると、その土地、その地域は、あなたのドラマの舞台。
そこで出逢う人々は、あなたのドラマの配役です。
ひとりひとりと縁を繋いでドラマを作り、それぞれの人生が紡がれていくのです。
ところが、ドラマの舞台には、度々、あなたを困らせる配役も登場します。
あなたが心地よく過ごすことを妨げたりする配役が登場したり、自由に過ごすことを邪魔する配役が登場したり…。
ここが悩ましいところですよね。
ご近所の行動や情報をチェックすることが趣味のようになってしまっている方は、どの地域にも存在します。
家族構成、働いている場所、生活パターンなどを把握しておきたい…ドラマで言えば視聴者のような感覚なのだと思います。
ですから、ご近所の様子に何かしら「変化」があったとき。
例えば、いつもより帰り時間が遅いとか、いつもと服装の雰囲気が違うとか、お客さんが来ていたとか…「いつも」と違うことがあると、何があったんだろう?どうしたんだろう?誰が来ていたんだろう?と、ドラマの展開が気になってしまうわけです。
しかし、本当にテレビドラマのように、その後の展開や理由まで分かるわけではありません。
ですから、悪気も無く「昨日は帰りが遅かったのね」と、本人に聞いてしまう。
それが、相手にとって、どれほど不快に感じる言葉なのかは気付いていないのでしょう。
中には、悪意のある危険な視聴者もいます。
ご近所の生活を探って噂のネタにしたり、ご近所に一方的な妬みや好意から執着心を持ち、執拗に観察をするなど…そのようなパターンの場合は、慎重に対応しなくてはなりません。
しかし、今回のパターンでは、全く悪意はなさそうです。
単純に「どうしてなんだろう?」気になって、聞かずにはいられないのでしょう。
まずは、相手の言葉の内容には回答せず、爽やかに挨拶や社交辞令交えるなどして、その場を柔らかくかわしていきましょう。
「昨日は帰りが遅かったのね」と尋ねられたら、「おはようございます♪今日は良い天気ですね~!」など。
帰りが遅かった理由などを適当に答えたとしても、こちらから中途半端な情報を与えてしまうことになり、もっと展開が知りたい、もっと理由が知りたいと、相手の好奇心や探究心を煽ってしまいます。
質問には答えず、しかし挨拶など基本的な言葉を交わすことで、会話の距離を置くことが出来ますよ。
そのうちに、何を聞いても明確な回答や情報が得られないことで、あなたへの興味関心が薄れていくことでしょう。
また、「人の不幸は蜜の味」という言葉があるように、人の興味はネガティブな状態に強く向けられやすいので、明るく元気な様子よりも、暗く大変そうな様子の方が美味しく見えてしまいます。
「昨日は帰りが遅かったのね」と尋ねられたら、「今、とっても仕事が充実してるんです~」と笑顔で明るく返すのも、ひとつの手です。
確かに、監視されるような言葉を言われるのは、気分が良くありませんよね。
しかし、大なり小なり、言葉に出さずとも、ご近所の様子というのは自然と見えてきてしまうものです。
あなたは、お隣の奥さんに恥じるような生活をしているわけではありません。
明るく元気に、堂々と生活を満喫することが大切ですよ。