こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、30代主婦の方から、こんなご相談をいただきました。
<お悩み>
5年生の男の子のママです。最近、親離れし始めたのか最近は塾からまっすぐ帰らず途中寄り道をしたり、休日も私に何も言わずに遊びに行ったりします。
私も予定があったりするので、子供の都合などをちゃんと聞いておきたいのですが、時間が読めない行動をとるので困っています。先日も、17時に帰ってくる約束でしたが帰ってきたのは19時。冬は夜も暗いので危ないと何度言っても駄目です。
LINEや電話をするも、全く無視。遊びに夢中だったと言い訳。
何だか自由人で時間にルーズな面が出てきて、将来が心配です…。
(30代/主婦)
息子さんに「親の本気度」を試されているようですね。
小学5年生の高学年ともなると、子どもは自然と「親はどこまでなら許すのか」を計るような行動をし始めます。
そして、自分の決めた通りに行動したいという気持ちが強くなってくるものです。
自立への一歩。
第二次反抗期の準備段階と言ってもいいかもしれません。
幼いころから、息子さんは、わりと頑固な面を持っているのではないでしょうか?
そして、親御さんも、息子さんの意志や行動を尊重しながら育ててきたのではないかと想像します。
子どもの意志や行動を尊重することは、とても大切なことです。
天から授かった能力を引き出し、才能を伸ばしていくためには、個性を潰さない子育てが重要になってきますね。
しかし、その能力も才能も個性も…社会の中で生かしていける力が無ければ、
このサバイバルな人生を生き抜くことは出来ません。
息子さんは、まだ小学5年生。
小学校という社会しか、まだ知りません。
これから、中学、高校…と、社会の範囲はどんどん広まります。
社会には、道徳があり、場所によって一定のルールが存在し、感覚で知る暗黙の了解もあります。
これらは「社会の知恵」のようなものでしょう。
「社会の知恵」は、家庭という小さな社会の中から学ぶことが出来ます。
息子さんが、いろいろな面でルーズになりつつあるのは、
「社会の知恵」のひとつである「ホウ・レン・ソウ=報告・連絡・相談」の重要さを知らないことが原因になっていると思います。
まずは、息子さんに「ホウ・レン・ソウ」の重要さを教え、徹底して守るように伝えましょう。
●塾の帰りに寄り道をする場合は「報告・連絡・相談」をする
●門限5時は必ず守る、遅れる場合は「報告・連絡・相談」をする
●出掛けるときは、行き場所や帰り時間を「報告・連絡・相談」をする
これらを徹底して守らなければいけないのは何故か?その理由も大切です。
親が心配するから?
お母さんの予定が立たないから?
夜道は危ないから?
犯罪に巻き込まれないように?
…いいえ、どれも違います。(もちろん親心としては正解なのですが)
「ホウ・レン・ソウ=報告・連絡・相談」は、社会に出れば必要最低限のビジネスマナーです。
これが出来ない人は、社会で容易に過ごせません。
【人は、たったひとりで生きてはいけないこと】
【社会は、多くの人々と交わりながら生きていく場所であること】
【人との関わりを円滑にするためには「報告・連絡・相談」は必要不可欠であるということ】
【自立するには、絶対に習得しておくべき「社会の知恵」があるということ】
息子さんよりも一歩先に社会に出ている大人として、しっかりと伝えていくことが大切です。
「社会の知恵」を知らずに社会の中に出てしまえば、否応なく辛い思いをするのは本人です。
家庭の中で習得できなくても、社会に出てから他人に教わることもありますし、失敗を繰り返しながら肌で習得していくということもあるでしょう。
しかし、我が子に辛い思いをさせたくないのが親心だと思います。
もちろん、息子さんはすぐに「ホウ・レン・ソウ」を厳守することは無いかもしれません。
でも、息子さんから「親の本気度」が試されていると思って、諦めずに根気よく伝え続けましょう。
息子さんの頑固さと、親の本気度の根性比べになるかもしれませんが、それも短い子育て期間の一時の奮闘です。
第二次反抗期に差し掛かっている今だからこそ!
「本当の自立とは何か」をしっかり息子さんに伝えていきたいですね。