こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、40代主婦の方から、こんなご相談をいただきました。
<お悩み>
結婚24年目の主婦です。子供は大学生の息子が一人です。上京してしまったので、今は夫婦二人で暮らしています。
主人は50代、言葉は悪いのですが最近益々おじさん化してきています。
私はいつまでも女性らしくいたいと思い、身なりには気を付けているのですが、主人は全く気にする様子もなく…若いころと風貌が変わってしまいました。
この年齢特有の加齢臭なども気になるようになり、清潔にしていても気になります。
ずっと一緒に色々なことを乗り越えてきたので、情はありますし、信頼しています。
でも、生理的に無理で…どうしたらいいのでしょうか。
(40代/主婦)
お子さんは大学生なのですね。
手は離れたといっても、やはり心配はあるでしょうが、それ以上に頼もしさも感じますね。
お子さんの年齢から考えても、およそ20年ぶりとなる夫婦2人の生活となるでしょうか。
20年…確かに、この月日は、人の風貌を変え、スタイルを変えます。
子育てに全力を注いでいる間は、母親の目線は子どもに集中します。
子育てが一段落すると、母親は女性へと回帰します。
…ふと目線が子どもから夫へと移してみると、気が付けば新婚当初とは、ずいぶん違う夫の様子に愕然とする女性も少なくありません。
ただ…あなたの嫌悪感は、それだけが理由ではないような気がします。
ご主人を生理的に無理だと感じるようになった理由が、他に根深くあるのではないですか?
情もあり、信頼しているにも関わらず、夫を生理的には受け付けられないと感じる妻には
ある共通した喪失感がみられます。
それは「ひとりの女性として尊重されなかった、大切にされなかった」という
女性としての「喪失感」です。
夫との暮らしの中で、妻として、子どもの母親として必要とされる場面はあっても、女性として丁寧に大切に扱われることがなかったり
男女間の愛の育みというよりは、性処理の延長線としか感じられない交わりが多かったり
または、夫に浮気された経験がある、嫁姑の問題で助けてくれなかった、暴力や暴言を受けたことがあるなど…様々なことが、女性の喪失感に繋がっている場合があります。
長い結婚生活で、大なり小なり、夫から精神的・肉体的な裏切りを感じながらも
生活のため、子どものため、夫婦2人3脚で乗り越えなくてはと頑張ってきた妻が
ある日、ふと女性に回帰したときに、夫を男性として見ることに嫌悪感を持つ。
これは、けして特別なことではありません。
どのご夫婦にも訪れる可能性があることで
これが原因で離婚にまで発展することも十分にありえます。
あなたは、心の奥底で、女性としての喪失感を持っているのではないかと思うのです。
だからこそ、女性らしくいたいという思いを忘れず
身なりなど美しさを保つ努力をなさっているのではないでしょうか。
もちろん、女性らしさを忘れずにいることは大切なことです。
問題は、ご主人のことが生理的に無理だと感じていること…。
しかし今の段階では、ご主人との離婚は望んでいませんよね?
本当にご主人のことを嫌いになってしまう前に
この機会を夫婦再生のチャンスと捉えて、まずは、率直にご主人と話し合いましょう。
女性としての喪失感を持っていることをあなた自身も自覚して、その想いをご主人につぶけてみてほしいのです。
ご主人は、あなたの想いに気が付いていないと思いますよ。
それよりも、男性として魅力を保ち続ける努力を怠ってしまうほどに
あなたの存在に甘えて安心しきっていたでしょう。
妻の率直な想いを聞いて、ご主人も、あなたの中にある女性を改めて感じて男としての危機感を持つかもしれません。
紳士として、淑女をエスコートすることの重要さを思い出してくれたら幸いです。
もし、ご主人との人生をこれからも歩んでいく決心があるのでしたら、ご主人をあなた好みにコーディネートするのも良いですよ。
好きなヘアスタイル、ファッション、若いころに戻ることは出来ませんが、年齢相応の男性の魅力を引き出してみましょう。
夫婦は、一番近い他人です。
だからこそ、互いの存在に、敬意と思いやりと慈しみを持つことが大切です。
せっかく、今生で出逢った男女です。命尽きる最後の日まで共に歩めたら素敵ですね。