こんにちは。SUN&MOON 柳瀬更織です。
今回は、30代歯科衛生士の方から、こんなご相談をいただきました。
<お悩み>
最近新しい彼氏ができました。付き合い始めたばかりでとてもラブラブなのですが、つい元彼と比べてしまいます。元彼と別れたのは1年前、3年間付き合っていました。ほとんど一緒に住んでいたようなもので、すごく深い付き合いでした。今の彼と一緒にいると、元彼と暮らしていたことがオーバーラップしてしまいます。元彼への気持ちはもう残っていないのに、思い出してしまうので、今の彼に悪い気がして苦しいです。
(30代/歯科衛生士)
今の彼と幸せであるなら、何も問題はありません。
でも、あなたは、ご自身の中で、元彼と今の彼を比べてしまうように感じているのですね。
あなたは、思い出しているのです。
元彼との日々を。
それは、元彼と今の彼を「比較して思い出している」という意味ではありません。
「思い出す」ことは、人との出逢いに誠実であった証拠であり、人生をひとつひとつ積み重ねてきた結果です。
とても、素敵なことですよ。
あなたは、元彼と、幸せも悲しみも喜びも苦しみも…様々な気持ちを感じながら、良い経験をしてきたのでしょう。
そして、今の彼とも、幸せを感じたり、時々寂しさを感じたり、きっとこれからも長いお付き合いの中で、様々な気持ちを経験していくのだと思います。
あぁ、前にも、こんなことがあったな…。
前は、こんな気持ちになったことなかったな…。
…楽しかったな、…悲しかったな。
人の脳内は、記憶と経験と知恵の宝庫。
「過去」の記憶があるからこそ、経験と知恵に基づいて「今」をもっと良いものにしようと努力することが出来ます。
記憶の中で思い出を辿りながら、ひとつひとつを学びに変えたり、生かしたりして
「今」を積み重ねる。
そうして、人生に厚みをもたらしていくのです。
今の彼と幸せな時間を過ごしている中で、ふと元彼と過ごした幸せを思い出すのなら
元彼からも、豊かな感情を与えてもらった記憶があるから…。
そして「今」も、豊かな感情を味わい、とても幸せだからなのですよ。
元彼との関係性は終わったとしても、3年間も一緒の時間を共有してきたのですから
元彼はあなたの人生の一部を作った人物です。
彼は、あなたの人生に確かに存在していましたし
あなたの肌に、あなたの瞳に、あなたの記憶に、しっかりと刻まれています。
それは、現在進行形の愛ではなく、「人」を深く愛した経験値であり、あなたの財産です。
それは、否定する必要もなく、罪悪に感じることもありません。
元彼との日々があったからこそ、今のあなたが存在しているのです。
元彼との時間が無ければ、今の彼との時間も無かったかもしれません。
ひとつの恋愛を終え、また新たな恋愛に巡り逢えたことが、今のあなたの全て。
今、あなたは、今の彼と、新たな人生の一部を作っている真っ最中です。
女性は愛を知るたびに、魅力が増していきます。
恋をして、人を愛した記憶が、あなたを美しくしていきます。
たくさん幸せになって下さいね。