お出かけから帰ってきたとき、抱っこしてあげたとき、愛犬が飼い主さんの口をペロペロ舐めることがありますよね。飼い主さんとしては「こんなに私のことが好きなんだ!」「もう、甘えんぼなんだから♪」なんて思ったりしますが、本当のところ、犬はどんな気持ちになっているのでしょうか。
「飼い主さんの口を舐める」という犬の行為には、大きく分けて2つの意味があります。
■犬は飼い主さんに挨拶をしている!?
犬の祖先であるオオカミは上下関係を重視する種族なのですが、自分よりも上位のオオカミに対して挨拶をするとき、相手の口もとを舐めることがあります。犬にも少なからずオオカミの習性は受け継がれていますので、飼い主さんの口を舐めるという犬の行為には、飼い主さんに対する「挨拶」「親愛の情の表示」といった意味があるのかもしれません。
■子犬の頃の名残でペロペロしているのかも!?
最近はいろいろなドッグフードがあるためあまり見かけなくなりましたが、昔の子犬は、母犬の口もとを舐めることで食べ物をねだっていました。子犬が口もとを舐めたら、母犬が食べていたものを吐き出して食べさせていたのです。
そのため犬が飼い主さんの口もとを舐めるのは、飼い主さんのことを「母親」だと思っているからこその行為なのではないか、とも考えられているようです。
■犬が口を舐めるのは愛情の証!?
これらの話を総合すると、犬が飼い主さんの口を舐めるのはあなたのことを母親かそれに近いものだと認識し、相手に対して親愛の情を示しているからだと考えられます。
愛犬がこういった行動にでているとき、あなたに対して「大好きだよ!」「ずっと一緒にいさせてね!」と伝えたがっているのかもしれませんね。